Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
植物は,土壌中から様々な栄養を吸収し,代謝や成長を支えている。窒素栄養は,植物の要求量が多く,バイオマスや種子収量に大きな影響を与える。植物は,細胞内の窒素状態に応じて,窒素の輸送やアミノ酸代謝等を柔軟に変化させながら成長を最適化している。さらに,より長期的な窒素欠乏環境においては,植物は花成(成長相の転換)を誘導し,ソース-シンク機能の劇的な変化もおこる。しかし,こうした不規則な栄養欠乏条件に応じた適応機構を協調的に制御する分子機構は不明である。本研究では,これまで申請者らが同定した窒素応答性花成や代謝の制御因子の機能に着目し,不規則な栄養環境おける植物ステージゲート機構の解明を目指す。