Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
乾燥ストレスが不規則に変化する状況では、植物はストレス応答と生長制御とのバランスを切り替えながら、レジリエントな生存戦略をとっていると考えられる。申請者らは、このような生存戦略に関わる因子として、SNS1とよばれるタンパク質に着目し、SNS1がABA応答を負に制御することや、花成ホルモンFT遺伝子を介して乾燥逃避性の開花誘導に関与することを示してきた。本申請では、その研究をさらに発展させる形で、①SNS1による遺伝子発現調節機構の解明、および②SNS1の分解制御機構の解明、の2つの課題に取り組み、乾燥ストレスの情報がSNS1の分解制御を介してFT遺伝子発現に入力される新規経路を提唱する。