Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
概日時計は様々な生理現象の発現する時刻を統御することで, 昼夜と季節への応答に重要な役割を果たす. 時計は変動する環境下でも一定のリズムを刻むことが知られてきた(周期の温度補償性)が, 温度補償性の仕組みおよび変動環境下でのフィットネスへの寄与は不明であった.本研究では, 時計の周期温度補償性の鍵となる「温度に依存したタンパク質の質的・量的制御のメカニズム」を解明することを目指す. タンパク質レベルでの数分以内の 温度応答も含まれるため, 野外の不均一温度変化への応答を考える上で重要なメカニズムと考えられる. また変動環境下で時計リジリエンスがフィットネスに寄与する度合いを明らかにする.