Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
地球温暖化による大気温度の上昇は、植物の成長に大きな影響を及ぼす。生育周囲温度が高くなると、植物は熱形態形成と呼ばれる成長様式を示し、周囲温度に対するレジリエンスを発揮する。地表と地下では大気と土壌といった媒質の違いから、同一個体でも器官間の周辺温度は一定ではない。植物はこの不均一性を感受し、地上部と根で異なる制御系により熱形態形成をしめす。本研究は地上部と地下部を異なる温度で生育させ、不均一温度下での根の成長メカニズムを明らかにすることを目的とする。特に、極長鎖脂肪酸(VLCFA)が制御する転写ネットワークに着目して、VLCFAをシグナル分子とする新たな根の成長メカニズムの解明を目指す。