Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
生後発達期は種々のストレスに脆弱である「臨界期」として知られている。生後発達期に育児放棄・虐待・社会的孤立・いじめなどのストレスを受けた影響は成体に至るまで長期に維持され、社会性の低下などの精神症状の発症リスクとなりうる。しかし、ストレスによりどのような神経回路の変化が見られ、成長後の行動異常につながるのかについては不明な点が多く残されている。また、どのような分子メカニズムによりストレスの記憶が長期に維持されるのかもほとんど不明である。本研究では、ストレス記憶にクロマチン状態の変化が関係する可能性を考え、発達期マウスストレスモデルを用いて臨界期ストレス応答を担う回路、分子基盤の解明を目指す。