Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
核膜は真核生物のゲノムを取り囲み細胞核を形作る。核膜には孔が開いており、その孔を構成する核膜孔複合体(NPC)を通じ、核内外へのサプライチェーンを制御していることが知られている。ゲノムDNAに刻まれた遺伝情報を読み出す遺伝子発現は、生命現象を支える基盤機構であり、生命の維持や機能発現に重要である。本研究では、核膜孔近傍におけるゲノム構造形成に至るDNAダイナミクスをシームレスに解明する。また、計画班メンバーとの新たなコラボレーションを構築し、他のメンバーの研究をサポートする。本課題で得られるDNA物性・ナノ動態情報は、ゲノムモダリティの理論構築の基盤データとしての活用が期待される。