Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
遺伝子の転写活性は、ゲノム上遠方にあるエンハンサーとプロモーターの相互作用によって細胞種特異的に制御されるが、その詳細な分子機構は不明である。本研究では、独自開発した単一遺伝子イメージングシステムによる特定内在遺伝子の細胞核内局在、転写活性の定量に加えて、転写活性化に伴って遺伝子近傍でクラスターまたはfociを形成するBRD4等の転写制御因子、そしてエンハンサー領域の計4つのモダリティを同時に生細胞イメージングし、核内局在を定量する。これにより、エンハンサー・プロモーター相互作用、転写活性化やそれに付随する転写制御因子のクラスター形成との関係性を明らかにする。
遺伝子の転写活性は、ゲノム上遠方に位置するエンハンサーとプロモーターの相互作用によって細胞種特異的に制御される。イメージングによる解析から、個々の細胞におけるエンハンサー・プロモーター相互作用と転写活性状態との間には、必ずしも明確な相関が認められないことがいくつか報告されている。エンハンサー・プロモーター相互作用と転写動態の関係性を理解するためには、高次ゲノム構造におけるエンハンサー・プロモーター相互作用だけでなく、それに伴う転写制御因子のクラスター形成などの動態も同時に定量する必要がある。しかし、複数のモダリティを同時に計測する複雑な計測系が存在しないため、この課題は未だに明らかにされていない。本研究では、独自開発した単一遺伝子イメージングシステムを用いて特定の内在遺伝子の細胞核内局在と転写活性を定量する。加えて、転写活性化に伴い遺伝子近傍でクラスターまたはfociを形成するBRD4などの転写制御因子やエンハンサー領域も4つのモダリティを同時に生細胞イメージングし、核内局在を定量する。これにより、エンハンサー・プロモーター相互作用、転写活性化およびそれに伴う転写制御因子のクラスター形成との関連性を明らかにすることを目的としている。本年度は、4つのモダリティを同時に生細胞イメージングするシステムを構築した。今後、このシステムを利用した生細胞イメージングを実施することで、エンハンサー・プロモーター相互作用と転写動態の関係性の理解を深めることを目指す。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
All 2024 2023 Other
All Journal Article (2 results) (of which Open Access: 2 results, Peer Reviewed: 1 results) Presentation (13 results) (of which Int'l Joint Research: 7 results, Invited: 13 results) Remarks (2 results)
bioRxiv
Volume: - Pages: 568629-568629
10.1101/2023.11.27.568629
Volume: -
10.1101/2023.10.17.561810
https://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/labo/ged/
https://researchmap.jp/HiroshiOchiai