Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
細胞運動の仕組みを知ることは、自然科学的に重要だけでなく、医学的にも重要である。細胞運動の駆動力は周りとの接着力、細胞膜近傍で作られる収縮力、アクチンフィラメントなどの重合による押す力などさまざまであるが、細胞運動のスケールでは慣性力が無視できるため、これらの力は任意の時間で釣り合っている。力が釣り合いを保ちつつ細胞はどのように一方向運動を実現しているのか、特に細胞が隣の細胞と接着してクラスターを作ったまま何故移動できるのかは明らかにされていない。本研究では細胞膜上での力の釣り合いに注目し、力学の視点から細胞の作る力によって細胞は単体のみならずクラスターの場合でも移動するかを検証する。