Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究は、繊維素材の組み合わせから3Dの身体を建築する建築工法に取り組む数理研究である。繊維素材を編みこんで、あるいは、表面全体に張り巡らして三次元構造を作る場合、必ず「トポロジカル欠陥」と呼ばれる極が存在してしまう。近年様々な生体現象で、このような極が三次元的変形の起点になる例が報告され注目されている。三次元物体の表面を這う繊維の向きを表現するために、微分幾何学と液晶方程式を組み合わせた数理モデルを提案し、どのような条件でトポロジカル欠陥周辺で曲面の座屈が誘起されるか、あるいは新たな欠陥が生成消滅するか、などの条件を求める。