Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
音の質感を考えるうえで欠かせないのが快・不快といった価値情報である。生得的に快・不快感を与える音とそうでない音が存在するということは、音の分類が脳内で行われ、個々に情動価が付与されることを示唆する。音の分類の神経回路は概ねわかっている一方、分類された音に価値を付与する神経回路は不明である。そこで、本研究計画は、(1)音の生得的価値の判定、(2)分類した音に情動価の割り当てを行う神経回路の可視化、(3)生得的価値をもつ音に対して働く音分類回路の可視化、(4)音分類回路の活動操作による、動物の情動反応の変化、について調べ、どのような神経回路が音の質感に情動価を付与するかについて解明する。