Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
擦り動作時の摩擦がやわらかさ判断に影響する事実を実験的に追究する.具体的には,摩擦係数と摩擦変動パターンが異なる資料を3Dプリンタなどで作成し,それらを擦って,やわらかさを判断する心理物理実験を実施する.摩擦を統制するために,資料の表面粗さと勾配パターンを操作する.さらには,粉体潤滑によって摩擦を操作する.これらの試料を指で擦る場合と,スタイラスで擦る場合で,やわらかさ知覚を調査・比較する.後者では,皮膚変形と皮膚に内在する機械受容器の重要性が減じ,深部感覚の主体性が第一に考えられる.上記の実験を通じで,摩擦がやわらかさ知覚に関与することを強く示し,原因を追究する.