Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
多次元の感覚情報の中から、意思決定に重要な価値に必要な情報を抽出する能力は、自然環境での生存に重要な能力である。この様な情報抽出は、価値から行動決定までの変換過程である。本研究では、多次元の感覚情報から価値の基底をなす関数を大脳皮質と大脳基底核の神経回路で統計的に抽出する、という新しい仮説をたて、その計算論的仮説を検証するための、行動学的、神経生理的にあきらかにする実験を実施することにより、質感から価値への効率的な変換の神経メカニズムの解明にアプローチする。多次元の質感情報から低次元の情報のみに価値が連合する課題を学習中の大脳皮質、大脳基底核の情報表現を探索し、明らかにすることでこの謎に迫る。