Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では、物体がもつ認知的情報が、延髄楔状束核における触覚信号の処理に及ぼす影響を明らかにすることを通じて、触覚を介した質感認識を担う神経基盤とその動作原理を解明することを目的とする。具体的には、価値や記憶など対象物に対する認知的情報に応じた延髄楔状束核および大脳皮質の触覚ニューロンの活動を、電気生理学的手法を用いて検証するとともに、延髄楔状束核に認知情報を送る大脳皮質領域を同定し、その領域から楔状束核への遠心性入力を化学遺伝学的手法により抑制する事で、認知情報に応じた触覚信号の調整を行う神経基盤と、その行動への影響について検証を行う。