Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
質感は、我々が外界の事物の状態を見分けるために重要な情報である。社会生活に重要な「顔」の質感知覚を支える神経メカニズムを、機能的核磁気共鳴画像法(fMRI)と電気生理学データに基づいて明らかにする。形態視に重要な腹側視覚路の最終段階の処理を担う下側頭皮質には顔に選択的に応答するニューロンが集団となって存在する顔選択性領域(顔領域)が複数あり、顔領域システムを構築している。「顔領域と非顔領域で顔質感の時間的処理過程がどのように異なるか」の問いを通し、下側頭皮質ニューロンによる顔画像の時間的処理過程を顔領域と非顔領域の枠組みで捉えなおす。