Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
分子材料を組み上げてミニマル人工脳(ケミカルAI)を構築するには、個々の分子デバイス間や人工細胞間における情報伝達が鍵となる。本研究では化学シグナルとして金属イオンに着目し、金属イオンを入力として作動するDNA分子デバイスの開発を目的とした。具体的には、ケモエンザイマティック反応により種々の金属配位子をDNA配列に導入し、鎖間での金属錯体形成をトリガーとしたDNA鎖交換反応に基づくDNA情報伝達回路を開発する。様々な種類・酸化数の金属種や金属イオン濃度に適用できる汎用的な設計・合成法を確立し、DNA分子機械の駆動を出力とした分子システムや、金属イオンの流入に応答する人工細胞の構築を目指す。