Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
タンパク質などの分子をデバイスとし、システムとして組み上げるには、リポソームの膜や内部に機能分子を組み込む必要がある。一方、これまで膜タンパク質の向きや濃度を制御し、任意の細胞質性タンパク質と同時に組み込むことは難しかった。また、膜をまたぐ情報伝達の制御原理も十分確立していなかった。本研究は、細胞膜由来の膜小胞Blebを用い、これらの困難を解決する新たな機能性リポソームの開発を目指す。膜の表裏の脂質分子を介した分子操作原理を開発し、極性や膜変形をパラダイムとしたアクチュエータの構築にも挑む。タンパク質の自在組み込みによる機能性リポソームを実現し、分子サイバネティクスに必要な基盤技術を創出する。