Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
細胞は、細胞膜によって外界と区画されることで生命の基本単位として定義される。細胞膜の形状や張力の変化は、シナプス形成、がん細胞の浸潤・転移などに見られる細胞運動、貪食などの基本的な生理機能に伴う必須のメカニズムである。細胞膜は、イノシトールリン脂質などの脂質分子によって動的で流動性のある二重層を構成し、細胞膜の形態は細胞骨格によって支えられている。したがって、細胞膜と細胞骨格の協調によって細胞の形態は形成される。本研究では、(1) 細胞膜ダイナミクスを定義する分子基盤を同定し、(2) 機能発現を解明し、(3) 合成生物学/構成生物学的手法を用いて動的高次構造体を脂質膜上に再構成し操作する。