Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
タンパク質分子モーターに触発され開発されたDNA人工分子モーターは設計の自由度が高く、DNAの塩基配列や長さを変えることで足場との結合の親和性や選択性を制御できる。しかし、先行研究で報告されているDNA人工分子モーターの運動速度は数nm/s程度であり、10-1000 nm/sで動くタンパク質分子モーターに比べて劣る。本研究では、DNAナノ粒子モーターの律速過程を1粒子追跡とシミュレーションで特定・改善し、タンパク質分子モーターに匹敵する100 nm/s以上の運動速度を達成する。さらに、ヘテロな塩基配列を有するDNAナノ粒子モーターを二量体化し、外部からのDNA添加で運動方向の制御を可能にする。