Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究の目的は、貧困と子どもの問題行動の関係を媒介・調整する要因を明らかにし、貧困がどのようなメカニズムで、子どもの様々な問題を引き起こし、維持するのかを検討する ことである。それにより、貧困自体の克服が第一の課題であることはもちろんだが、貧困状 態のなかにある子どもたちが問題行動によって、さらに不利な状態に陥らないために必要な 支援・施策とは何かを考える。その際に「貧困であるがゆえに問題行動が生じる」という発生論的視点と、ある問題行動が起きたとき、「貧困であるがゆえにその問題行動の解決が困難になる」という継続論的視点の2つの視点から検討する。