Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
貧困がもたらす経済的格差は、貧困状態にある個人のみならず、格差が存在するコミュニティ内の人々に対しても心身の健康を脅かすことが知られる。一方、経済的格差のある環境による、その集団全体の子どものウェルビーイングへの影響は明らかではない。子どもの相対的貧困の割合が多い日本において、各コミュニティの経済的格差による子どもへの影響の把握、およびその関連を媒介する心理社会的メカニズムの解明は、貧困による子どもの影響を緩和・予防するための施策に不可欠である。本研究では、全国各地の子どもの貧困実態調査を用い、日本における様々なコミュニティの経済的格差と、子どものウェルビーイングとの関連を明らかにする。