Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
脳内では、興奮性と抑制性神経回路が相互作用しながら、外界からの入力情報を処理している。脊髄損傷からの運動機能回復過程で、健常状態では使用されない神経回路が動員されることが示唆された。興奮性・抑制性神経回路の働きが大きく変化し、機能回復を支える神経回路の再編を引き起こすと考えられる。本研究課題では、脳ビッグデータに対して、統計的因果探索手法を基に、新しい脳内ネットワーク推定法を開発し、機能回復の基盤となる興奮性・抑制性神経回路の働きと相互作用の解明に取り組む。さらに、直接的な回路操作時の神経活動と比較することで、本提案手法で得られるネットワークがどの程度神経活動を反映しているかを明らかにする。