Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
平均場理論が確立した今、ガラス物理は非平均場を解明する段階にある。これまでの研究で、ガラスには空間的に局在化した「局在振動」が存在し、ガラス転移・ガラス物性に重大な非平均場効果をもたらすことが明らかにされた。平均場を超えて進展するには、局在振動の理解が不可欠である。ところが、そもそも、局在振動がなぜ形成されるか、どのような構造から生じるかは、全く分かっていない。ガラスの構造解析が難題であることが、その理由である。そこで、本研究は深層学習を活用してガラスの構造を解析し、局在振動の形成機構を解明する。これによってガラス物理の非平均場効果の理解を構築する。