Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
一般相対性理論によればブラックホールは準固有振動をもち,その振動数と減衰時間はブラックホールの質量とスピンから一意に定まる.連星ブラックホール合体後にできたブラックホールから放出されるリングダウン重力波はこの準固有振動で記述されていると考えられており,リングダウン重力波は一般相対性理論の検証に適している.本研究では深層学習を用いてリングダウン重力波に特化したデータ解析手法を開発し,一般相対性理論を検証することを目標とする.本研究によって,リングダウン重力波からブラックホール近傍での情報を引き出すことができるようになり,新たな重力理論の構築につながる観測的な手がかりが得られると期待される.