Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
サキシトキシン(STX)及び類縁体による麻痺性貝中毒は過去33年間の海産物毒による世界中の中毒事例のうち最も多い35%を占め、深刻な問題となっている。気候変動に伴うリスク軽減には真の生産者である渦鞭毛藻におけるSTX生合成と代謝の理解が不可欠である。本研究では1. 多コピー生物であるSTX生産渦鞭毛藻ゲノムのロングリード次世代シークエンス解析、2. 生合成酵素アイソフォームの発現タイミング及び近接性の変動解析、3. STX生合成関連化合物の代謝フラックス解析によって得られるデータを用いて、渦鞭毛藻をとりまく環境の変動に応じたSTX生合成反応効率の変動を予測することを目的としている。