Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
遺伝子重複は代謝産物の多様性を生み出す遺伝的進化の重要な要因であり、生物は代謝酵素をコードする遺伝子の重複と変異の集積により新規な生体反応を創出し、様々な生理機能に関わる化合物を進化獲得してきた。本課題では、植物ゲノムに存在する、代謝酵素をコードする遺伝子の多重化・重複化に着目する。植物において多重化した酵素遺伝子は、数百万年の進化の中で試行錯誤により作り出され淘汰された天然の変異酵素の集積であり、それらを機能解析することにより「新規な生体反応の集積」を目指す。具体的には、ナス科植物のゲノム上で多重化している酸素添加酵素 2-オキソグルタル酸依存性ジオキシゲナーゼの酵素機能を網羅的に解析する。