Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
動く細胞や自走粒子は群れや渦などの秩序だった集団運動を示すことが知られている.このような物質群はアクティブマターと呼ばれ,近年になり新たな非平衡系として注目を集めている.その中でも運動の左右対称性が破れたキラルアクティブマターは自然界にもよく見られるが,動きのキラリティーの役割は明らかでない.本研究では遊泳バクテリアのキラル渦運動をモデルとして,集団運動のキラル秩序化を光渦で制御する新技術を開発し、大域的な秩序形成がキラリティーを介して実現するメカニズムを解明する.さらに,不安定な欠陥構造を光渦によって安定的に制御することで,キラリティーを通じた構造形成の新原理を明らかにする.