Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
芳香族アミノ酸であるフェニルアラニンやその誘導体は、ファイバーやチューブ、それらが束になったバンドルなどの一次元的な集合体に自己組織化する。このような分子集合体形成を空間選択的に誘起する手法が、光圧を用いた光ピンセットである。気液界面での光ピンセットでは分子を局所的に濃縮することができ、集光位置において自己組織化が起こる。本課題では、ジフェニルアラニンとフェニルアラニン誘導体を対象に、光渦などの螺旋光の光圧を用いて集合体形成を行う。キラルな光の角運動量に起因する「捩じり力」を与えながら自己組織化を誘起し、バンドルの巻き方や巻き方向を任意に制御した超らせん状バンドルを創生する。