Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
光渦の持つ角運動量が物質に転写されることで、物質に螺旋性が現れる。例えば、固体への超螺旋光照射による螺旋ナノ針構造の形成現象では、まず軽い電子が超螺旋光から運動量を獲得する。この電子と結晶格子との衝突により格子が揺さぶられ、やがて格子間結合を超えると結晶が崩れ溶融する。この際、原子核は電子よりはるかに重いため、螺旋光を電子応答を通して運動し、巨視的形状が決まっていく。この巨視形状の予測・制御が「らせんの工学」の実現のかなめと考える。このらせんの工学のシミュレーションツールを開発を行う。具体的な課題として、プラズマの加熱・宇宙でのらせん構造を持つアミノ酸前駆体(がらくた分子)の生成を取り上げる。