Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
太古の嫌気的な地球環境で生まれた初期生物は、生命維持に必要なエネルギーや炭素源の獲得に、一酸化炭素(CO)に依存した代謝系、および、その代謝系に特有のNi含有CO代謝酵素「COデヒドロゲナーゼ(CODH)」を有する。これまでにCODHの触媒機構や、その酵素ファミリーの多様な分子種は解明が進んでいるが、CODHの起源については未だ定かではない。本研究ではCODHの祖先型酵素として最も可能性の高いとされる酵素hybrid cluster protein (HCP)を用いて、変異導入実験によるHCPのCODHへの分子進化過程を再現し、生物界におけるCODHの発生起源を分子レベルで理解することを目指す。