Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
サルを用いてパーキンソン病の病態生理や治療法について研究を行ってきたところ、表情が病態をよく反映していることに気がついた。表情の変化に象徴される意欲の変化が、パーキンソン病からの改善という行動変容につながると考えられる。しかし、運動症状と異なり、表情を客観的に捉えるのは難しい。本研究では、ニホンザルを用いて、正常、パーキンソン病、治療時の各状態の表情を静止画、動画にて撮影し、AI技術を用いて解析するとともに、大脳基底核内のドーパミン濃度や神経活動、症状の改善具合などとの相関を調べることで、行動変容の基礎となる意欲を客観的に捉える手法を開発するとともに、その神経メカニズムを明らかにする。