Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
細胞骨格アクトミオシンの収縮力は細胞内の対称性や構造形成を制御することが知られており,これらのタンパク質が出す力とマクロな細胞の秩序化を結ぶ物理法則の解明は生命秩序力学の進展に不可欠である.本研究は,アクトミオシンの連続体力学モデル(アクティブゲルモデル)を構築し,力制御と情報統制によって実現する細胞骨格秩序化の理論的枠組みを構築する.構築した理論を適用する具体例として細胞接着を介さない非接着型運動に着目し,力生成と情報処理の相互制御の役割を明らかにする.さらに,アクティブゲルモデルを細胞集団ダイナミクスへと拡張することで,生体組織内を動く細胞の力を介した秩序化原理の解明を目指す.