Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
分子生物学的研究により、器官形態形成に影響を与える様々な遺伝子が同定され、増殖や分化制御を含む細胞機能に関する分子機構が解明されてきた。他方で、実際に形ができる過程とは、細胞が動き、組織レベルで変形するという物理プロセスであり、力学が深く関与する。申請者らは以前の研究で、心臓初期発生で生じるC-looping時の組織・細胞動態の定量解析や力学シミュレーションから、「心筋組織における細胞力覚の左右非対称性がC-loopingを駆動する」という仮説を提案した。本研究では、外力負荷時の心筋組織に対するライブイメージングと細胞極性動態の定量解析、シングルセルRNAseq解析により、この仮説を検証する。