Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
研究代表者のグループは、神経管の閉鎖過程で表皮と神経の境界領域(神経摺)に存在する特異な細胞群とそこで発現するGRHL3因子に注目して研究を進めてきた。神経摺領域の細胞は、神経管閉鎖前は未分化な状態であるが、カノニカルWntシグナルによってGRHL3が転写因子として核内で機能すると表皮化される。更に、GRHL3は核から細胞質へと局在を変え、細胞質で平面細胞内極性経路を活性化するとアクチン豊富で強靭な表皮細胞へと変化させる。そこで、GRHL3陽性の神経摺細胞がどのように上皮内の力作用をセンシングし、細胞内のシグナル経路を調節して神経管閉鎖を組織化しているのか分子レベルで明らかにしたい。