Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
T細胞は発現する多様なT細胞受容体(T cell receptor; TCR)レパートリーによって様々な病原菌を排除する。近年、TCRによる自己リガンド認識は、その恒常性や生体防御応答をも調整していることが明らかとなりつつある。我々はこの自己親和性の強度によって発現量が変動するCD5とCD6がTCRシグナルを制御する分子メカニズムを明らかにしてきた。これらの知見を基に、本研究ではTCRによる自己認識が生体防御応答に与える役割を分子レベルで理解することを目標として行い、感染時に増殖する抗原特異的T細胞が持つ自己指向性と生体防御応答の関連性と、その功罪を担う分子基盤を明らかにすることを目的とする。