Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
T細胞免疫は、ウイルス感染細胞やがん細胞を直接破壊する強力な生体防御システムである。すべてのT細胞は、抗原レセプターを介して常に自己組織と反応し、ここから弱いシグナルを受け取って生存している。一方で、T細胞によって認識された自己細胞の側に起こるメリットは多くが不明である。本研究では肝臓に豊富に常在するT細胞が、肝実質細胞と反応することの意義を明らかにしようと試みる。単細胞トランスクリプトーム解析、およびメタボロミクスを駆使し、T細胞の自己認識によってもたらされる、これまで知られていなかった「功」を明らかにすることを目的とする。