Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
ユニバーサルCAR-T細胞療法の展開が進められている。一方、TCRが内在性リガンドを認識する微弱なシグナルは、T細胞のホメオスタシスに必須である。予備実験から、CARが抗原と結合する際、CAR-T細胞上の内在性TCRも自己ペプチドを認識しクラスター形成することを明らかになった。このシグナロソームが、CAR-T細胞の細胞傷害活性亢進や記憶CAR-T細胞維持に貢献するか、T細胞疲弊を誘導するか、1細胞1分子イメージングとin vivo実験を行い、CAR-T細胞に発現する内在性TCRの「功」と「罪」を検証すると共に、CARを通して初めて可視化されたTCRの自己の認識とT細胞応答性の理解を目指す。