Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
肥満というと糖尿病や動脈硬化が注目されるが、自己免疫疾患・アレルギーといった免疫システムの暴走が招く疾患とも関連が深い。しかし、糖尿病や動脈硬化症と比べると依然として肥満によるTh17バイアスを介した自己免疫疾患の病態メカニズムについては大幅に理解が遅れている。本研究ではこれまでの研究成果を元に、脂質代謝という新たな観点から自己認識と免疫応答について見つめ直し、RORgtを内因性脂質センサー、T細胞受容体 (TCR)を外因性センサーと位置付け、T細胞内外の両面からTh17バイアスに取り組むことで、T細胞が認識する肥満特有の自己指向性免疫の本態について理解を試みる。