Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
世界を代表する貧栄養な海流、黒潮は、沿岸に流入することで植物プランクトンの大増殖を引き起こし、生産を活性化する。しかし、これまで黒潮の流入日の特定が困難なことから、黒潮流入からブルームに至る過程はブラックボックスのままである。申請者は黒潮が流入する鹿児島湾をモデル海域とし、黒潮の流入日を特定する独自の示標「海面水温の時空間変化」を開発し、黒潮流入後の経過日数の特定に成功した。本研究ではモデル海域で次の課題に取り組む。(1) 黒潮流入後の日数に応じた水質とプランクトンブルームの変動過程の解明(2) 人工衛星データ解析による黒潮が引き起こすプランクトンブルームの影響範囲の解明