Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では、核内受容体のタンパク分解機能に着眼した、新たなin vitro リガンド評価系の構築を目的とした。評価系のモデルとしてエストロゲン/エストロゲン受容体に焦点を当てて解析を行った。これまでの研究過程において、エストロゲン受容体(Estrogen receptor: ER)がHECT型ユビキチンE3 リガーゼの活性をリガンド依存的に制御することを見出してきた。そこで、本年度はこれらのリコンビナントタンパクを用いたin vitro ubiquitinaiton assay系を構築し、ERに対するリガンドの評価を行った。ERの転写機能を指標に解析されている既知リガンドを用いたところ、アゴニストについてはユビキチンリガーゼ活性についてもアゴニストとして、パーシャルアゴニストについてはアンタゴニストとして作用することが示された。これらの実験系を有用評価系として用いるために、感度向上を主軸としたassay系の最適化を行った。これらのassay系では、E1, E2, E3酵素というカスケードによるユビキチンの受け渡しにより作出されたポリユビキチン鎖を活性の指標としている。これまで、E3酵素としてHECT型ユビキチンリガーゼ及びERに着眼した解析を行ってきたが、このE3の活性制御に寄与するE2酵素群のスクリーニングを行った。その結果本研究で着目しているER/E3複合体に対して、特定のE2酵素のみがリガンド依存的な活性制御に必須であることが示された。本年度はエストロゲン受容体を中心に解析を進めたが、他のステロイド受容体に関してもHECT型ユビキチンリガーゼとの相互作用が確認されており、上記のassay系が特定の核内受容体群において有用なリガンド評価系である可能性が示唆された。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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http://www.marianna-u.ac.jp/t-oncology/index.html