銀河系スケールでみる原始惑星系円盤の進化:円盤降着過程の観測的解明
Publicly Offered Research
Project Area | New Frontiers of Extrasolar Planets: Exploring Terrestrial Planets |
Project/Area Number |
24103509
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
安井 千香子 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 研究員 (00583626)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 原始惑星系円盤 / 惑星形成 / 金属量 / 降着円盤 |
Research Abstract |
惑星は、星の周囲を取り巻く「原始惑星系円盤」の進化過程で生まれるため、その具体的なメカニズムである“中心星への降着”や“星間物質への散逸”の解明は、惑星の形成過程を明らかにする上で極めて重要である。われわれは、天文におけるあらゆる物理・化学プロセスに深く関係する基本パラメータである「金属量」(重元素量)に着目した観測研究をすすめている。前年度までに、観測が比較的容易な銀河系外縁部の低金属量サイドについて、われわれがこれまでに独自に距離と年齢を求めた円盤を持つ星をターゲットとして、「Gemini」8.1mの大型望遠鏡を用いた高感度な可視光多天体分光観測を行った。また、銀河系内縁部の高金属量領域については大きな星間減光をともなうため、「すばる」8.2m望遠鏡の赤外線装置IRCSによるKバンドでの赤外線分光観測を行った。 今年度は、そのうち特に高金属量サイドについて得られたデータを解析した結果、ほぼ全ての天体において、質量降着のトレーサーとなる水素のラインは非常に弱い一方で、円盤の最も内側に存在するガスをトレースする強いCOのラインが検出された。これは、高金属量下では、円盤は比較的高い年齢においてもまだ十分な質量のガスを持っているにも関わらず、質量降着率は非常に低いことを示唆する。われわれは本研究前に、高金属量ほど円盤の寿命が長いという金属量依存性の示唆を得ていたが、その要因となる円盤のさまざまな進化メカニズムのうち、少なくとも中心星への「降着」が関係していることが示唆された。今までの降着モデルは、太陽金属量環境下の観測結果だけに合わせた粘性係数を用いることで説明されてきた。今回のわれわれの結果は、降着プロセスの“肝”である粘性係数にも金属量依存性など大きな制約をつけられる可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)
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[Presentation] 中質量星の円盤寿命2013
Author(s)
安井千香子
Organizer
原始惑星系円盤の進化と惑星系形成」研究会
Place of Presentation
白馬ロイヤルホテル(長野)
Year and Date
2013-02-18
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