Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
生物由来の原料から作られるバイオベースポリマーはカーボンニュートラルな材料であり、近年の環境問題に対する意識の高まりにより、幅広い分野で注目されている。その代表的なポリマーであるポリ乳酸は、バイオマス資源を発酵させて得られる原料から製造され、実生活において利用されているが、その合成法は人体への安全性を考慮しなければならない触媒・溶媒などを使用している。「安全・安心・実用的なポリ乳酸合成」を達成するために、「有機分子触媒」と「超臨界二酸化炭素 (scCO2)」の特長を活かした金属・有機溶媒フリー ポリ乳酸合成を検討する。特に、以下の2つの課題について研究対象を絞り、真に持続可能な「モノづくり」の科学の実用化を目指した。① scCO2中で有効に機能する有機分子触媒の開発 (有機分子触媒の機能化)② scCO2中での基質・有機分子触媒・生成物の挙動の解明 (ブラックボックスの可視化)この二つのポイントを確立し、さらにキログラムスケールでの合成を確立することにより実用化への道が開かれる。これまで、(a) scCO2中で有効に機能する触媒の開発、(b) scCO2中有機分子触媒的ポリ乳酸合成を達成してきた。平成25年度では、(c) scCO2中での基質・有機分子触媒・生成物の挙動の解明、(d) 実用化に向けた有機分子触媒の回収 の2項目に焦点を絞り研究した。その結果、scCO2の高い溶解能力により、ラクチドやポリ乳酸を可塑化または溶解し、低温での重合反応を実施できるCO2可塑化重合法 (CPP法(CO2 Plasticizing Polymerization)を見いだした。さらに、有機分子触媒とscCO2の溶解性の高さを利用し、触媒の分離・回収に成功した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2013 2012 Other
All Presentation (10 results) (of which Invited: 3 results) Remarks (2 results) Patent(Industrial Property Rights) (1 results)
http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~tnmase/