新規不斉有機触媒の創製と創薬を指向したHDAC阻害活性天然物の実践的合成
Publicly Offered Research
Project Area | Advanced Molecular Transformations by Organocatalysts |
Project/Area Number |
24105526
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
畑山 範 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20143000)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥9,750,000 (Direct Cost: ¥7,500,000、Indirect Cost: ¥2,250,000)
Fiscal Year 2013: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2012: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
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Keywords | 有機触媒 / 不斉反応 / シンコナアルカロイド |
Research Abstract |
キニジンから容易に入手できるβ-イソクプレイジン(β-ICD)は森田-Baylis-Hillman(MBH)反応をはじめ様々な不斉反応に用いられている触媒である。しかし、そのエナンチオマーの獲得は困難であり、反応生成物の両エナンチオマーの獲得という観点から、この点が大きな欠点となっていた。本研究は、β-ICDを触媒とする不斉反応を真に実用的な反応として確立すべく、β-ICDと相補的な関係にあるent-β-ICD型触媒を開発することを目的としている。また、その触媒反応を駆使する実践的な応用展開として、例えば、新たな抗癌剤開発のリードとして期待されるHDAC阻害活性天然物burkholdac A等の生物活性天然物の合成にも挑戦し、有機合成化学的有用性を示すことも目的とする。本年度の研究においては、前年度の研究で見出したα-イソクプレイン(α-ICPN)の触媒活性をさらに詳細に検討し、この化合物がβ-ICDの擬エナンチオマーとして機能することを明らかとした。さらに、α-ICPNの誘導体化を検討し、アザ-MBH反応に有効な触媒を見出すことができた。一方、天然物合成に関しては、当初目的としたburkholdac Aの全合成の達成には至っていないが、β-ICDとα-ICPNを触媒とする不斉MBH反応を活用するポリプロピオナート構造単位の新たな立体制御構築法を見出すことができた。そして、その方法論に基づき、殺フィラリア活性天然物チランダマイシンBの形式合成に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(20 results)