新薬創出に向けた有機分子触媒を用いる生物活性化合物の合成
Publicly Offered Research
Project Area | Advanced Molecular Transformations by Organocatalysts |
Project/Area Number |
24105529
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
鈴木 由美子 上智大学, 理工学部, 准教授 (20295546)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥9,490,000 (Direct Cost: ¥7,300,000、Indirect Cost: ¥2,190,000)
Fiscal Year 2013: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2012: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
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Keywords | 有機分子触媒 / 抗がん剤 / 天然物合成 / 有機化学 / 合成化学 / 有機触媒化学 / ヘテロ環化学 / 創薬化学 |
Research Abstract |
我々は2010年にNHC触媒反応を用いた天然物atroviridinの全合成を報告した。atroviridinはポリフェノール型キサントン類であり、類似の構造を持つ天然物には抗がん活性や抗菌・抗酸化作用を持つものが多く存在する。atroviridinの合成経路を応用すれば、抗がん活性を有する天然物termicalcicolanone A, B の全合成が可能と考えた。Termicalcicolanone A およびBは、ヒト卵巣がん細胞A2780に対して細胞分裂増殖抑制作用を有する。 Termicalcicolanone A の合成研究:市販の2,4,5-トリフルオロニトロベンゼンおよび2-フルオロ-5-メトキシベンズアルデヒドを出発物質として、 NHCを触媒とする求核的アロイル化反応を行い、ベンゾフェノン誘導体を合成した。その後各種官能基変換および保護,脱保護を行い、プロパルギルエーテル体のClaisen環化反応にて,クロメン環を構築し、官能基変換および酸化反応を経て11段階,総収率18%にてピラノキサントン中間体まで合成出来た。プロパルギルエーテル化反応、Claisen転位反応等の数工程を経ることにより、全合成が達成できると考えられる。 Termicalcicolanone B の合成研究:市販の2,4,5-トリフルオロニトロベンゼンおよび2-フルオロ-4,5-ジメトキシ-2-フルオロアルデヒドから3工程でNHC触媒反応の基質である5-プロパギルアルデヒド体を合成した。このアルデヒドと3,4,5-トリフルオロニトロベンゼンとの間のNHC触媒による求核的アロイル化反応にてベンゾフェノン体を得た。この中間体からニトロ基の水酸基への変換、Lindlar 触媒を用いたアルキン部の還元、続くClaisen転位反応により、プレニル基の導入されたキサントンを合成した。ピラン環の構築、フッ素を脱離基とする水酸基の導入などを経て、全合成が達成可能と期待される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(17 results)