Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
コアフコースは最近話題を呼んでいる抗体医療のADCC活性(抗体依存性細胞傷害活性)や肝がんの特異的マーカーであるフコシル化 AFPと深く関わっており、注目される糖鎖の一つである。申請者は、これまでFut8欠損マウスの解析において、Fut8の発現が多い肺に焦点を絞って行い、肺気腫様の組織変化が生じていることを見出した。申請者グループは、Fut8が最も高発現する脳神経の機能に及ぼす影響を欠損マウスで行動薬理学的に検討した。その結果、作業記憶の障害、自発運動量の増加、易攻撃性の増加、社会的行動の障害などといった統合失調症の患者に見られる症状と一致する障害を見出し、統合失調症治療薬の有効性も確認した(JBC. 286: 18434, 2011)。また、コアフコースが神経細胞に発現するアクチビン受容体の複合体形成および細胞内のシグナル伝達に重要であることを解明した(Gu, W., et al. FASEB J.27: 3947,2013)。さらに、欠損マウスにAMPA受容体間の複合体の形成異常による海馬ニューロンLTPの減弱および細胞内リン酸化CaMK-IIの異常を来すことを明らかにした(Gu, W., et al.投稿中)。今後、統合失調症など神経疾患とコアフコースとの関連性を明らかにすると同時に、コアフコースの脳神経系での役割を解明することである。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2014 2013 2012
All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results) Presentation (16 results) (of which Invited: 3 results) Book (2 results)
FASEB J
Volume: 27 Issue: 10 Pages: 3947-3958
10.1096/fj.12-225805
Glycoconj J
Volume: 29 Issue: 5-6 Pages: 285-95
10.1007/s10719-012-9392-3
Volume: 29 Issue: 8-9 Pages: 599-607
10.1007/s10719-012-9386-1