脳内温度・浸透圧の感知メカニズムとその破綻
Publicly Offered Research
Project Area | Brain Environment |
Project/Area Number |
24111561
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Okazaki Research Facilities, National Institutes of Natural Sciences |
Principal Investigator |
富永 真琴 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授 (90260041)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥11,440,000 (Direct Cost: ¥8,800,000、Indirect Cost: ¥2,640,000)
Fiscal Year 2013: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2012: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
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Keywords | 神経科学 / 生理学 |
Research Abstract |
① マクロファージにもTRPM2が強く発現し、温度依存的に活性化して細胞内Ca2+濃度上昇を介して、サイトカイン産生・放出、貪食の増強をもたらすことを明らかにした。このTRPM2機能の過酸化水素による感作がメチオニンの酸化を介して起こることも分かった。② TRPM2の過酸化水素による酸化が感作を引き起こし、それがマウス腹腔マクロファージの機能増強につながることを報告していたので、マウス大脳皮質から単離したミクログリアでも同様な過酸化水素による機能増強が起こるかどうかを検討した。野生型マウスミクログリアでも過酸化水素による熱応答の増大を観察したが、著しいものではなかった。③ 脈絡叢上皮細胞でTRPV4活性化によって流入したCa2+がCa2+活性化クロライドチャネルを活性化させてクロライド排出をもたらすことを見いだした。カルシウム活性化クロライドチャネルの分子実体はanoctamin 1であることが、遺伝子レベル、蛋白質レベル、機能レベルで明らかとなった。Anoctamin 1は熱による活性化が報告されており、この熱活性のクロライド電流もTRPV4活性化によって著しく増大した。体温下(37度)で低浸透圧刺激によって野生型脈絡叢上皮細胞で大きなクロライド電流(anoctamin 1を介した)が観察されたが、TRPV4欠損脈絡叢上皮細胞では観察されなかった。TRPV4, anoctamin 1を共発現したHEK293細胞において、TRPV4刺激によってanoctamin 1を介したクロライド流出で惹起されたと考えられる著しい細胞容積減少(水の流出)が起こった。この2つのチャネルは体温環境を感知し、さらにTRPV4は血管側からの水流入による細胞容積変化を感知して活性化して協調的に働き、水移動から脳脊髄液放出をもたらしているものと考えた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)