Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
前年度までの進捗を受け、研究代表者の着目する高次曲率修正重力理論の下でインフレーション膨張期に生成される原始背景重力波を初期値ないし源泉とし、後期宇宙における観測可能量の計算に取り組んだ。ここで当初計画で想定されていなかった問題として、一般相対論以外の重力理論では背景重力波のようなストカスティックな重力波の存在量を測る物理量の理論的な定義が確立されておらず、新規の定式化が必要になることが認識された。重力波の存在量は宇宙膨張則の変更や、重力波が2次的に誘起する宇宙マイクロ波背景放射の偏光の大きさを計算する際に必要になる。そこで、高次曲率修正重力理論における重力波密度の一般論とその定式化を進めた。また、インフレーション直後のスカラー揺らぎから2次的に生成される背景重力波スペクトルの計算を行った。ただしここでは重力法則として一般相対論を仮定した。成果として、将来の衛星観測等によってインフレーションのモデルの弁別、および、インフレーション終了後の宇宙の再加熱温度を推定ないし制限する可能性を提示した。また、アーベル型ヒッグス模型で生成されるI型宇宙弦のネットワーク構造の形成と時間進化を調べた。さらに、宇宙弦が起こす重力レンズと積分ザックス・ヴォルフェ効果の高次相関によって宇宙マイクロ波背景放射に誘起される非ガウス性のバイスペクトルを計算し、とくに宇宙弦の一種である宇宙超弦の検出に有用であることを主張した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2014 2013 2012
All Journal Article (6 results) (of which Peer Reviewed: 6 results) Presentation (5 results) (of which Invited: 1 results)
Journal of Cosmology and Astroparticle Physics
Volume: February 2014 Issue: 02 Pages: 41-41
10.1088/1475-7516/2014/02/041
JCAP
Volume: 1305 Issue: 05 Pages: 33-33
10.1088/1475-7516/2013/05/033
Physical Review D
Volume: 88 Issue: 8 Pages: 1-11
10.1103/physrevd.88.085021
Progress of Theoretical and Experimental Physics
Volume: 2013 Issue: 1 Pages: 1-17
10.1093/ptep/pts045
Journal of High Energy Physics
Volume: September 2012, 009 Issue: 9 Pages: 1-20
10.1007/jhep09(2012)009
Volume: 1209,017 Issue: 09 Pages: 17-17
10.1088/1475-7516/2012/09/017