癌抑制遺伝子産物APCが関わる上皮管腔形成機構とその破綻による癌発症機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Regulation of polarity signaling during morphogenesis, remodeling, and breakdown of epithelial tubular structure |
Project/Area Number |
24112506
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川崎 善博 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (10376642)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥13,910,000 (Direct Cost: ¥10,700,000、Indirect Cost: ¥3,210,000)
Fiscal Year 2013: ¥7,020,000 (Direct Cost: ¥5,400,000、Indirect Cost: ¥1,620,000)
Fiscal Year 2012: ¥6,890,000 (Direct Cost: ¥5,300,000、Indirect Cost: ¥1,590,000)
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Keywords | APC |
Research Abstract |
癌抑制遺伝子APCの異常によるWntシグナルの恒常的活性化は、大腸癌発症の最も重要な原因の一つであると考えられています。我々は、APC結合新規蛋白質としてRac1/Cdc42特異的GEF(guanine nucleotide exchange factor)分子であるAsefを見出し、APCがAsefを活性化することで、細胞接着・細胞運動を制御していることを明らかにしてきました。本研究では、これまでの研究内容をさらに発展させ、以下のことを突き止めました。即ち、(1)ほとんどの大腸癌でAsefの発現は亢進していること、およびその発現亢進はNotch3経路の活性化に依存していること、(2)miR-1がNotch3 mRNAの3’-UTRに結合することでNotch3の発現を抑制し、Notch3/Asefの上流因子として働いていること、(3)下流因子を用いた機能的レスキュー実験によって、miR-1/Notch3/Asef経路は大腸癌細胞の運動能亢進に重要であること(PLoS One, 2013)、等を突き止めました。これまでに得られている知見と考え合わせると、Asefは癌治療薬の有望なターゲットに成り得ると期待されます。さらに、血管内皮細胞のNotch ligand (DLL4)による大腸癌細胞のNotch3/Asef経路活性化が大腸癌細胞の運動能亢進に重要であることを見出しました。癌細胞とそれを取り巻く微小環境との相互作用は癌の発生や進展に深く関与していることが知られています。その為、癌の微小環境の重要な構成要素である血管(血管内皮細胞)によって癌細胞のNotch3/Asef経路が活性化することは、大腸癌細胞の振る舞いに大きな影響を与えている可能性が示唆されました。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)