持続感染病原細菌がコントロールする共生成立の分子機構
Publicly Offered Research
Project Area | "Matryoshka"-type evolution of eukaryotes |
Project/Area Number |
24117507
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三室 仁美 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80396887)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥11,180,000 (Direct Cost: ¥8,600,000、Indirect Cost: ¥2,580,000)
Fiscal Year 2013: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2012: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
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Keywords | 細菌 / 感染症 / 微生物 |
Research Abstract |
本研究では、ヘリコバクターピロリに代表される持続感染病原細菌が、感染宿主と共生関係を成立させるための分子機構の解明を目指して、本菌と感染宿主胃上皮細胞、ミエロイド系細胞、および胃上皮前駆細胞の3つの細胞群との相互作用に着目して、長期感染を確立させるためのメカニズムを明らかにすることを目的とする。これにより、持続感染病原細菌の感染成立と、炎症惹起による病態発症の局面を、それぞれ、感染宿主と病原体の共生関係の”成立”と”破綻”と捉える新概念を提唱する。 平成25年度は以下の成果を得た。 ピロリ菌感染により経時的に発現が変動する宿主microRNAの、感染における役割を精査した結果、長期感染による持続炎症によって、宿主ゲノムに異常なDNAメチル化が導入されることで、microRNAの発現が低下することを明らかにした。さらに、発現が低下したmicroRNAは、宿主の細胞増殖を増大させる作用を有する複数のmRNAの発現を抑制する作用を有していることから、持続感染によりmicroRNAの発現が低下すると、細胞増殖が異常に増大することが明らかとなった。これによりがん化につながる胃疾患が誘発されると考えられる。 また、菌体表面タンパク質の網羅的解析を行い、腸管内もしくは胃内で特異的に発現するタンパク質を複数同定した。現在欠損変異株を作製し、これら菌体因子の感染における作用と、胃および腸管内細胞との相互作用における役割を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)