Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
(1) 動脈硬化におけるチロシンキナーゼsykの関与を検討するために、sykコンディショナルノックアウトマウスを動脈硬化発症ストレインにおいて樹立した。即ち、タモキシフェン感受性Lyz-creトランスジェニックマウスとの交配を樹立し、更にLDL受容体欠失マウスとの交配を確立した。また、apoe欠失マウスとの交配を進めている。これらのマウスにおいて高脂肪食の負荷を開始する予定である。タモキシフェンを投与することによりsykを欠失させ、順次8-16週間の高脂肪食の負荷の後、動脈硬化の程度を大動脈洞と大動脈において病理標本を用いて定量する。(2) 善玉コレステロール(HDL)の血清濃度と動脈硬化の進展は逆相関することが観察研究から良く知られているが、その機序としてはHDLのコレステロールの末梢より肝臓への逆輸送によるものと考えられていた。しかし近年のCETP阻害薬の大規模臨床試験の結果からは、HDLの逆輸送効果以外に抗炎症効果が重要であると想定された。我々は、マウスにおけるd-galactosamineとTLRリガンドによる肝障害における検討を通して、apoAI蛋白とフォスファチジルコリンからなるHDLが抗炎症効果を発揮することを確認した。驚くべきことに、この抗炎症効果はヒト血清から純化した、その中に中性脂肪を含むHDLにおいても抗炎症効果が認められ、HDLの脂質逆輸送によるものではないことが明らかとなった。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Methods in Molecular Biology (Clifton, N.J.)
Volume: 1040 Pages: 211-221
10.1007/978-1-62703-523-1_16
Journal of Immunology
Volume: 189 Issue: 7 Pages: 3734-3740
10.4049/jimmunol.1200136