思春期の性成熟が自己制御能力低下に及ぼす影響およびその遺伝・環境リスク要因の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Adolescent mind and self-regulation |
Project/Area Number |
24118505
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
西谷 正太 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50448495)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥9,880,000 (Direct Cost: ¥7,600,000、Indirect Cost: ¥2,280,000)
Fiscal Year 2013: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2012: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | 思春期 / 自己制御能力 / ホルモン / 遺伝子多型 / 性差 / 社会性 / 遺伝子 / 環境 / 発達 |
Research Abstract |
本研究では、小学生~若年成人を対象に、社会性・自己制御能力計測、内分泌機能計測、遺伝子多型計測、環境因子計測を実施し、これらを基に、社会性・自己制御能力の問題をもたらす思春期特有のリスク要因を解明することを目的とし、以下の研究を行った。タナーの発達段階のI度、II度に相当する年齢(Early群)99名(前年度より29名増)、III度に相当する年齢60名(前年度より33名増)、IVに相当する年齢71名(前年度より31名増)(III度、IV度合わせてMid群),V度に相当する年齢(20歳以下)72名(前年度より33名増)(Late群)、若年成人コントロール104名(平成25年度新規追加)を対象に、頬粘膜及び唾液試料の採取、行動課題による社会性・自己制御能力の測定を行った。 本年度までに各発達群につき、十分な人数を実施できた為、まず、3種類の行動課題の一つであるChimeric Face Taskについて、頬粘膜からのDNA抽出を行った対象から、各発達群間の比較を行った。その結果、解析対象が増えた今回の結果では、この課題における発達群間の違いは全体としては見られなかった。一方、社会性・自己制御能力への関連が示唆されている遺伝子多型の影響を調べた結果、その中の一つがMid群特異的に影響し、この時期に遺伝子型A群が遺伝子型B群に比べ、右半球へのバイアスが有意に高いことがわかった。Mid群は、思春期の内、ホルモンが最も急増する次期であるため、“遺伝的な脆弱性”だけではなく、おそらく、“ホルモンの急増”という相互作用の影響によって、この時期に特異的な脳機能の違いが生じる可能性が考えられる。引き続き、このような遺伝的な脆弱性を踏まえ、更に2つの行動課題の結果について調べること、ホルモン分泌濃度との関連性を調べること、を行い、社会性・自己制御能力の問題をもたらす思春期特有のリスク要因の解明に取り組みたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)